ご挨拶|日本の印刷 2020年6月号

ご挨拶|日本の印刷 2020年6月号

2月16日(日)に秋田で開催されました全青協全国協議会にて、次期全青協議長にご指名をいただきました、東京都印刷工業組合所属、今井印刷(株)の今井孝治です。謹んでご挨拶申し上げます。

 まず、日頃より青年会活動に多大なるご理解ならびにご協力を賜っておりますことを改めまして御礼申し上げます。そしてまた、これまで青年会活動にご尽力いただきました諸先輩の皆様に感謝申し上げるとともに、ご意思を引き継ぎ、青年会活動を有意義なものにするべく邁進してまいりたいと考えております。

 全青協事業の根幹は「印刷産業の未来を担う青年印刷人が、印刷産業の未来を考え、それに必要な取り組みを考えて実行し成果をあげつつ、連帯をはかること」であると考えております。

 印刷産業がさらなる価値創造を実現するため、今よりさらに率先して社会ならびに未来への諸課題の解決を図る産業となるべく、次期全青協の活動指針として「四方(しほう)よしのデザイン」という言葉をお伝えいたしました。「四方(しほう)よし」は、近江商人の言葉とされる「三方よし:売り手よし、買い手よし、世間よし」に「未来よし」を加えたものです。デザインという言葉は、日頃我々印刷産業が生業としているデザインを見つめなおし、【顧客への深い共感的理解】と【発散思考】および【解決策の機敏な反復】を重視する問題解決の方法論である「デザイン思考」へ昇華させる実践的取り組みを行いたいという思いをもって加えました。

ご承知の通り、上記全国協議会が終了してからこれまで、組合活動ならびに各企業活動において新型コロナウィルスへの対応を余儀なくされております。

しかし、活動の基本は変わらないと考えています。いまこそ、できるところから、周りの課題を新しい方法で解決していくヒントを探るべき時ですし、そのためにこれまで培われてきた青年会のネットワークが価値を発揮するべき時でもあると思います。こんな時だからこそ、印刷物ができること、印刷物と何かを合わせてこそできることも探っていきたいと存じます。

今の嵐が過ぎ去っても、また嵐はやってきます。「あなたが今まく種は、やがてあなたが収むべき未来となる(夏目漱石)」「成長には準備が必要である。いつ機会が訪れるかは予測できない。準備しておかなければならない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く(P.F.ドラッカー)」という先人の言葉も胸に抱き、活動を推進してまいります。

そのためにも、一人でも多くの青年印刷人に活動に参画していただきたいと存じます。また引き続き、関係各位のご理解、ご協力を賜りたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

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