全青協正副議長会議では公式会議の前に「0会議」を行うことが恒例となっております。2月の全国協議会で初めて顔を合わせたメンバーもいる中でこれからの2年間、議論を交わしながら共に事業を推進する為の決起集会のようなものです。その大切な0会議を今期は新型コロナウイルスの影響により集まる事が出来ないため5月9日(土)にオンラインで行うことになりました。全青協の歴史の中で初めてのオンライン会議、事前に練習はしたものの慣れない環境でやりにくさを感じましたが、この変化に対応する良い機会ともなりました。
0会議では今井議長の挨拶から始まり、今期のテーマである「四方よし」について改めて説明されました。四方よしとは近江商人の三方よし(売り手、買い手、世間)に未来を加え四方よしとしています。そして予め宿題が出されていた偏愛マップとお勧め本のまとめを発表。偏愛マップとは自分の大好きなものをマップのように書き出す自己紹介方法です。個人の偏愛を発表しあうことでお互いの人間性を理解し共通の話題が見つかり距離が縮まって行きます。このマップのつくり方にも個性があらわれ流石プロと歓声があがるメンバーもおりました。
お勧め本は「デザインと革新」、「アイデアのつくり方」、「問題解決基礎講座」の3冊でいずれも今期のテーマである「四方よし」をすすめる上でのヒントが詰まっており各自の発表でより理解が深まり、議長の説明で本の内容と今期のテーマが繋がっていきました。
「デザインと革新」ではデザインを論理的に分析し原点の重要さと固定概念を外した斬新さやチームのあり方等50項目に渡り書かれていました。
「アイデアのつくり方」ではアイデアを作るためには①資料を収集する②資料を咀嚼する③問題を意識の外に移す④アイデアの誕生⑤アイデアを具現化するといった順番がある事などアイデアの作り方が書かれていました。
「問題解決基礎講座」では問題提起から解決、評価までのプロセスと問題解決のポイントや思考法などが書かれていました。
後半は今回のようなオンライン会議で使えるアイテムの紹介、全青協ではZOOMやメッセンジャーが使われておりますがSlack等他のコミュニケーションツールが紹介され目的に応じて使い分けや、まず使ってみて慣れていこうとなりました。
次に正副議長会議の日程、開催地を決め、ブロック協議会の説明と今年の日程候補が話し合われました。新型コロナウイルスが収束するのか第2波がくるのかわからない中、予定は決めるが近づいた時に状況を見て柔軟に対応する必要があるので、今年はスケジュールを組むのが難しい年になると感じました。
会議後の懇親会もオンラインで行い各地域の近況報告や新型コロナウイルスへの取組みの話や偏愛マップからの趣味の話等続きましたが、皆自宅なので全青協で初めて体に負担なく健全に終わりました。
この20期は新型コロナウイルスの影響で難しい期になりそうですが、この状況だから出てくる問題や需要があり時代が変化する時期でもあります。今期のテーマである「四方よし」は外部環境の変化によってぶれることのない精神であり、四方の中の未来は非常時に対応出来てこそ継続できると考えます。大変な時期だからこそこのテーマに取り組むには良い時期と捉えメンバーで知恵を出し合い協力して2年間活動して行きたいと思います。
全国青年印刷人協議会 北海道ブロック担当副議長 矢吹 英俊